歌詞を作るという作業は、一方で難しく、一方ではスラスラできました。
僕にとっては、とっても面白い体験でした。
よすがとなるのは、最初のイメージである「結婚の歌」であること、
それから、歌い出しが「mm ときどき ドキドキ」であること、それだけ。
最初のドラフトは、もっと恋愛のあれこれを描いたものでした。
結婚をすることになったカップルの、気持ち、情景、などなど。
でも、だんだんと、そして一気に、brookmeyerのメロディーは、僕をちょっと違うところへ連れてってくれました。
たとえばもしあの時に
会わなかったのならば、この曲知らないの
メロディを何度か聞き返すうちに、ふと、このフレーズが出て来ました。
そうしよう。
前半は、このmake me smileという曲との出会いを、二人の出会いと重ねてみよう。
そう決めてしまうと、そこから先はイマジネーションが降りてくるという、楽しい経験になりました。
メロディを聞いていると、音形に沿った、それにふさわしい言葉が、見つけるともなく、思い浮かぶ。
そんな瞬間は、想像の雲の上を飛んでいるような(?)、気持ちが良かったです。
しかし、一方で、全く思い浮かばないフレーズもありました。
何度聞いても、ダメ。
仕方がないので、○○○○ ○○○○とスペースだけ置いて、先に進む。
果たして、先の歌詞と整合性が取れるのだろうか?と悩みつつ。
いや、作詞家の方って本当に大変な職業ですね。
ブレイク部分の歌詞は、スルスルと降りて来ました。
「トロンボーンセクション崩壊してでも」
は自分でも笑っちゃいました。
特に、これは奥さんのほうに怒られるわと思いつつ、
余りにスルっと出てきてしまったので、活かさざるを得ないな、というのが実感です。
その後、スキャット風を考えていたところ、Yきちゃんが独自にセリフ調に変えた方が良いのでは?との提案があり、
最終形に辿りつきました。
自分が作ったものを、Yきちゃんが直してという小さなコラボは、歌詞作りをしている実感があり、これも楽しかった。
貴重な機会が今回持てて、本当に面白かったです。
(→続く)